今回は初車検後に冷却水とラジエターキャップを交換しましたので紹介します。
まず初めに基本情報をサービスマニュアルで確認します。
K14Cエンジンの冷却水容量は
MT仕様
エンジン、ラジエター及びヒーターコアで5.4L、リザーバータンク0.5L、計5.4L
AT仕様
エンジン、ラジエターATオイルクーラー及びヒーターコアで5.1L、リザーバータンク0.5L、計5.6L
となっています。
冷却水交換時は必ず水温が下がっている状態で行います。
1.アンダーカバーを外す
まずはカースロープなどを使い車と地面の間に作業スペースを確保し、アンダーカバーを外します。
アンダーカバーはたくさんのネジで固定されています。
短めの+ドライバーを使うのが作業しやすいです。
2.冷却水を抜く
アンダーカバーを外すとラジエターの下部にドレンプラグがあるのが確認できます。
反時計回り回すと緩みます。


ドレンプラグを外すと冷却水が出るので、下にバケツなど受けを設置しておきましょう。
次にラジエターキャップを外します。

キャップを外すと冷却水が勢いよく出ます。受けの位置を再確認します。
キャップを外してすぐに手でラジエターの冷却水注入口を塞ぐとリザーバータンク内の冷却水も一緒に排出されます。
後でリザーバータンクを取り外す手間がなくなるので時短になります。

頑張って抜いても約4.5Lほどしか抜けませんでした。
抜いた冷却水は下水や川などに廃棄は厳禁です。
凝固剤で固めてゴミに出すか、業者に引き取ってもらいましょう。
3.冷却水注入
外したドレンプラグを取り付けます。
クーラントチャージャーを取り付け冷却水を注入していきます。
エアーが上がってこなくなるまでとりあえず入れ続けます。
エアーが上がってこなくなったら冷却水が見えるくらいまで追加し、エンジンを始動します。
窓を開け、A/Cはオフの状態で風量全開、温度はHiでエア抜きを行います。
エアーが抜けると冷却水面が下がるので都度補充します。
冬場はなかなか温まらないので時間がかかります。
時々ラジエターのアッパーホースやロアホースを揉み、エアーが上がってこなくなるまで続けます。
エアコン送風口から温風が出ていること、エアーが出てこないことが確認出来たらクーラントチャージャーを取り外します。

クーラントチャージャーを取り外したらラジエターキャップを取り付けます。
今回はAISINのキャップを取り付けました。


4.リザーバータンクに冷却水を注入
リザーバータンクにも冷却水を入れておきます。
とりあえずLOWとFULLの間くらいまで入れておきます。
5.近場を試運転し冷却水の量を調整
アイドリングだけでは温度が上がりきらず、サーモスタットが開いていない可能性があります。
サーモスタット開弁温度が87~89℃で全開が100℃なのでそこそこ回転を上げて近場を試運転し冷却水が減らないか確認します。
減っていれば都度補充をします。