ハブベアリングを交換するに至った経緯
走行中、左カーブをすると右フロント付近からゴォーと普段のロードノイズがさらに大きくなった感じがするようになってきました。
時速100km/h付近でハンドルが震えたり、強めのブレーキをかけると若干ハンドルがブレたりすることが以前から稀に発生していました。
車検時にはブレーキテストをやり直しになるなど当時は原因不明のまま乗っていました。
色々調べていくと、ハブベアリングの可能性が高まり、ジャッキアップした状態でタイヤをいじってガタがあるか確認してみることにしました。
実際に確認してみるとガタは感じられませんでしたが、タイヤを空転させた時の音が右フロントだけ抵抗がある感じで音もゴリゴリと鳴っていました。
この時点で90%ベアリングかと思い、部品を注文し、分解しました。
ハブベアリング交換作業
行った作業を簡単に紹介していきます。
ジャッキアップをし、うまをかけ、タイヤを外します。
次にブレーキキャリパーを外します。
ピンとタイロットエンドナットを外し、タイロットを外します。
タイロットを外す時、タイロットエンドプーラーと呼ばれる専用工具があるのでそれを使うと楽かと思います。
私はタイロットエンドナットを緩めてハンマーで叩きましたが、ナットが馬鹿になってしまい、ホイールナットを付けてハンマーで叩き外しましました。
純正タイロットエンドナットはこちら
ロアアーム部分も外していきます。
分解するとベアリング周りに錆びが発生していました。
オイルシールで封がされ、グリスが一緒に入っているので錆びることはないと思うのでどこからか水が入り錆が発生したのではないかと思います。
車も30年ほど経っている車なので部品が出るうちに全てのハブベアリングを交換した方が良いなと思いました。
ロックナットはたしか34mmだった気がします。エアインパクトで外しました。
ロックナットの爪を起こす工具はこれを使いました。
アームを取れば作業が楽だと思いますが、追加で部品が必要になる可能性があるのでアーム付きで交換しました。
油圧プレスでナックルからハブを取ります。
どこまで力をかけていいのかわからなかったのでナックルを破壊する覚悟でプレスしました。
垂直にプレスするにもナックルの形が不規則なのでいい感じの角度やスペーサーを調整するのに苦労しました。
バンという大きな音とともにベアリングが動きました。
ハブを外せましたが、インナーレースがくっついているのでこれを外します。
うちにあるベアリングプーラーでは爪がうまく引っかからず、外せませんでした。
バーナーや酸素であぶりましたがこれでも取れず...
最終的にサンダーで削り外しました。
ベアリングセパレーターという専用工具を使えば簡単に外せるそうです。(欲しい!)
なんとか外せました。
ちなみにハブ単体で購入すると記事作成時点で36000円らしいです。
外したベアリングはこんな感じです。
新品のベアリングをプレスで圧入しました。
スナップリングも新品のものを取り付けました。
ハブにシールを取り付けます。
グリスをしっかり塗り、組み上げます。
ハブベアリングのキャップ部のシールは部品番号が不明だったので液体ガスケットを塗っておきました。
分解したついでにロアアーム、タイロットエンドブーツとグリースを交換しておきました。
組み上げ、走行してみた
組み上げ、実際に走行してみました。
結果...
走行音が今まで以上に走行音が静かになり、ハンドルのブレがなくなりました。
少しの間原因がわからずもやもやしていたことがすべて解決したので気分は最高でした。
今回初めてのハブベアリング交換だったので残っている左側はすんなり交換できるといいなと思います。