今回はiPhoneSE第2世代2020モデルをバッテリー交換しました。
互換品を購入し、通常のバッテリー交換修理をすると、バッテリーに関する重要なメッセージが表示され、バッテリー最大容量の%表示が-表示となってしまいます。
今回は純正バッテリーのBMS(バッテリーマネジメントシステム)と呼ばれるリチウムイオン電池などの充電型のニ次電池の安全制御を行うシステムの基盤をそのまま利用し、新品のバッテリーセルをスポット溶接する作業を行いました。
BMSの説明
リチウムイオン電池パックには安全を確保するために
BMS(Battery Management System)を使用します。BMSの主な機能は以下の5つです。
(1)セルの過充電、過放電を防ぐ機能
(2)セルの過電流を防ぐ機能
(3)セルの温度管理を行う機能
(4)電池残量(SOC)を算出する機能
(5)セル電圧の均等化(セルバランス)を行う機能
このような機能を兼ね備えることができれば、バッテリーマネジメントシステム(BMS)により安全な制御ができていると言えます。
以上のもことを踏まえると互換品のBMSボードの安全性に問題があると最悪の場合スマートフォンが故障する可能性も0ではないと私は考えます。
純正BMSを使えばバッテリー最大容量の表示も可能ですし、エラーメッセージも出ません。
また、制御も純正のままなので安心できます。
JC-V1SEでBMSボードを書き換えます。
100%表示されました。
使用機材
JC-V1SE本体+バッテリー接続用アダプター
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スポット溶接機
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